ホップマンキャンプとは
数あるテニスの歴史の中に偉大な足跡を残すミスターハリー・ホップマン。デ杯監督として、ローズウォール、レーバー、ニューカム、ローチなどを育て上げオーストラリアテニスの黄金時代を築き、「ミスターテニス」と称されたお方です。その後アメリカに渡りキャンプを主宰。ゴメス、ビラスなど数々のトップ・プロを育て、バードムーアから現在のサドルブルックに本拠地を移転。1985年ホップマンさんは残念ながらお亡くなりになったが、彼のの意志は今でも、キャンプ全体の責任者であるトミー・トンプソンを中心に松岡修造君のコーチとしても知られ、ジュニアのアカデミーディレクターであるアルバロ・ベッタンコらにより多くの改良を加えながら引き継がれ、現在も運営されています。
ハリー・ホップマン・テニスキャンプは、皆さんもご存知の通りサンプラス、クーリエ、カプリアティなど世界のトップ選手が練習に集ることで有名でトップ・プロたちにとって、又はテニスマニアを自称するアマチュアプレーヤーにとってもまさに聖地と言える所ではないかと思います。
全米でも屈指の高級リゾートがサドルブルック。広大な敷地の中にはコンドミニアム形式の宿泊施設の他、個人の住宅、別荘が点在しレストラン、ゴルフコース(36ホール)、テニスコート(47面)、フィットネス・センター、プールが完備されていて、この中にホップマン・キャンプがあります。47面のコートはクレー、ハード、グラス、アンツーカーの4種類。まさに素晴らしいロケーションなのです。(何故4種類のサーフェスが用意されているかというと、全てがグランドスラムトーナメントに併せてあり、選手の試合の前の調整用として準備されているからなのです。ボクは今回フレンチとウインブルドンの丁度あいだの時期に訪れましたが、前回伺った時よりもアンツーカーコートが増えていてビックリしましたし、天然芝のコートではカプリアティが2:1でブリブリ練習していました。このように選手を作り上げることももちろんですが、実際トーナメントを回るようになった選手達に対するケアーも大したもので、多分ここで育っていった選手達にとっては家に帰ってくるような気持ちにさせるような所なのではないでしょうか。)アカデミーはホップマンのテニスももちろんですが、アーノルド・パーマーによるゴルフのキャンプもあり、それらに通うジュニア達の為にサドルブルック・ハイという高校まで用意されています。冬場でも日中の平均気温が20℃以上の土地柄。スポーツをするにはもってこいの環境です。
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